2015年5月6日 北海道日本ハムファイターズ vs 東北楽天ゴールデンイーグルスが開催された。好調のファイターズを支えるのは、やはりファンの大声援。中でも、ファンの応援に欠かせないアイテムといえば「応援グッズ」。今回の『札幌ドームの裏側』では、そんな様々なグッズの仕入・販売を担当する入社2年目の社員・中山大知を紹介し、イベントの裏側に迫る。

まずは仕入れ数を決める!!

グッズを販売するためには、どの商品をどれくらい仕入れるかを決めるところから始まる。仕入れ数は、システムに蓄積された過去のデータを綿密に分析し、先輩と相談をしながら決定する。仕入れ数の決定には、対象のイベントの来場者想定数や対戦相手によっても数量が全く異なり、経験値も必要だとか。

仕入れ数が足りず、欠品となるとお客さまにご迷惑をかけるので、神経を使います。また、台風や輸送トラブル等で指定日に商品が届かなかったり、納品がギリギリになるとひやひやして心配で眠れない日もありました。無事に商品が届いたときは、嬉しいというよりもホッとしましたね。新入社員だった昨年は全てが初めての仕事で、失敗していないか心配でもあり、無事販売が終わった時は嬉しくもあり、一喜一憂の連続でした

▲商品の仕入れ状況を確認

そう語る彼の瞳はキラキラとしていた。仕事に対する責任感の強さも中山という男の魅力だ。


▲トラックから
荷物をコンテナに降ろす

いざ納品!
検品作業は肉体労働

この日納品された商品は、段ボール約80ケース程度。ファイターズ戦開催時には約1,000〜1,200種が販売される。それだけのたくさんの種類の商品が無事納品されると、待っている仕事が「検品」だ。「検品」は、発注した商品が正しく納品されているか、サイズは間違っていないか、破損や汚損は無いかを、段ボールを開けて一つ一つ丁寧に調べ上げていく仕事だ。
ユニフォームという商品一つとっても、背番号入りのものからそうでないもの、子供サイズから大人用のサイズまで多岐にわたっている。また、これらの商品は段ボールに入っていて、結構重い。この膨大な商品を検品するのは気が遠くならないか、筋肉痛にならないか中山に聞いてみた。

そうですね。正直、気が遠くなりますね(笑) 筋肉痛になることもあります。でも、ベテランアルバイトさんが慣れているので、ものすごいスピードで検品できるんですよ。僕なんかより正確で断然早いんです。アルバイトさんに支えられているからこそ、僕の仕事があるので本当にいつも感謝しています

当然、中山だけで検品できる量ではない。大勢のアルバイトスタッフに支えられていると中山は語る。アルバイトスタッフを尊敬して信頼する。時には、年上のアルバイトスタッフに対しても厳しく指導する。当たり前のように語る中山だが、学生時代の野球で培った忍耐強さやコミュニケーション能力が、本当の意味で支えになっているのかもしれない。

イベント当日のアルバイトミーティング
お客さまへ最高のサービスをするために

納品された商品をワゴンに陳列し、開場前にはアルバイトスタッフとミーティングを行う。アルバイトスタッフは、この日は約60名程度。多くのご来場が見込まれるときは、70名以上のスタッフで販売する。
ミーティングでは、その日の限定グッズや、館内の色々なブース展開、その他お客さまからお問い合わせ頂きそうなことを全て周知するのがこのミーティングだ。

グッズワゴンには商品に関する質問だけではなく、「お座席の場所」や「一番近いトイレ」等、様々な質問を頂戴する。そんな質問に、可能な限りお答えできるようにグッズスタッフは徹底している。

我々はグッズを販売するだけのスタッフではない。お客さまに満足していただくためにワゴンの前に立っている。お客さまに一番近い窓口であり、お客さまへ最高のサービスができるのが理想。ついでに、グッズも購入して頂けるとより嬉しいです!

中山は笑顔でそう語る。

札幌ドームのグッズスタッフと飲食売店スタッフには、ドーム内の情報をまとめた「スタッフハンドブック」が支給されている。お客さまからの様々な質問にたくさんお答えするためだ。スタッフはこのハンドブックが擦り切れてボロボロになるぐらい使いこんでいる。それこそが、お客さまの質問にたくさんお答えした勲章なのかもしれない。

◀使いこんでいる
スタッフハンドブック

▲コンコースだけではなく、移動式ワゴンでも販売を行っています

僕たちが販売した「グッズ」を手に、
楽しそうに応援するお客さま
それが僕のやりがい

汗をかきながら納品した商品。イベント当日は、コンコースを駆けずりまわって在庫の確認を行い、販売状況の把握に努める。そしてようやく長い1日を終える。

僕たちが販売した「グッズ」を手に、楽しそうに応援するお客さまを見たときは、とても幸せな気分になります。それが僕のやりがいなのかもしれません

そう笑顔で答えてくれた。

新入社員という特別な1年を終えて、
今思うこと

最後に中山に聞いてみた。昨年1年間を振りかえって今思うことを。

〜昨年一番辛かったこと〜

昨年一番辛かったことは、2014年9月に開催されたサッカー日本代表vsウルグアイ。 入社してから約半年が過ぎ、少しずつ仕事の流れを理解出来てきたつもりでいました。 しかし、普段のサッカーの試合とは異なる館内ブース等の展開に加え、40,000人近いお客さまがご来場された為、各ワゴンにはグッズを求める長蛇の列ができました。商品欠品情報等を把握して、迅速に商品を補充する。またお客さまの並び列の状況を確認し、より売れる売場へ商品を移動する。とにかく段ボールを持ち、コンコースを駆けまわった記憶があります。
営業終了後、そのまま棚卸作業。全て終了したのは夜中の3時前でした。 とても忙しく、業務負担という意味でも勿論辛かったのですが、それよりも仕事を理解出来ていた「つもり」になっていただけで、実際は出来ていなかったことを思い知りました。先輩社員や現場スタッフに助けられてばかりで、<自分はまだ戦力になる事が出来ていない>という現実に直面したことがなにより悔しかった

〜売上目標への思い〜

昨年1年間は、目の前の業務に取り組むことで精一杯でしたが、今年は少しずつ視野を広げ、売上目標にも気を配っています。
物販事業課は、「物を仕入れ、販売する」という流れとしてはとても単純なものです。
しかし、その分とても奥が深いと感じます。
陳列方法を工夫するだけで、該当商品の販売実績が150%アップした、という例もあり、店頭広告(POP等)の作成も含め、自由に任せて貰っており、答えの無い仕事ではありますが、とてもやりがいがあります。
個人的には、接客の基本である「グッズスタッフの声掛け」にも力を入れていきたいと思っています。先程挙げた陳列方法や広告も勿論ですが、実際にお客さまと接するグッズスタッフの声掛けに、一番力があると感じています。実際に販売に入ってみるとわかりますが、自分の声掛けがきっかけで商品が売れると、とても嬉しく感じます。
小さなことではありますが、積み重ねていくことで、グッズスタッフも満足感を得ることができますし、お客さまの笑顔も見ることができます。
数字ばかりを追うのではなく、そういった良い環境の中で、最終的に売上目標を達成して行ければいいなと思います

中山の上司の出口課長に
彼の仕事ぶりを聞いてみた

とにかく明るい!とにかく元気!とにかく体がデカイ!

彼の上司である物販事業課長・出口は続けてこう言う。

中山は、テキパキしていて優秀で飲み込みも早い。きっといい先輩・同僚に育てられたからだと思う。アルバイトスタッフからも信頼されている。今後も中山らしく仕事に邁進して欲しい

中山が汗をかきながら熱く支える「場内グッズワゴン」に、ご来場の際には是非お立ち寄りください。

>> 場内グッズワゴンの詳細はこちら
>> グッズ☆ジャムの詳細はこちら

▲出口課長

商業部 物販事業課

グッズ☆ジャムや場内グッズワゴンの店舗管理やアルバイト管理、グッズの仕入・販売等を担当。

中山 大知

小学校時代から大学時代まで、野球部でポジションはセンター。一方で、バンドを結成しており、現在もプライベートでライブを行うこともある。担当はドラム。
2014年に入社し、グッズ担当として仕入れ・販売・アルバイトの管理等グッズに関することを担当している。

「札幌ドームの裏側」第3回をご覧いただきありがとうございました!
今後取り上げてほしい「人」「仕事」などがありましたら、ぜひお知らせください。
今回の感想もお待ちしております。

札幌ドームへのメールはこちら