札幌ドーム 文字の大きさ文字サイズ小文字サイズ中文字サイズ大

トップページ > ドームを知る・お役立ち情報 > 札幌ドームの裏側 > 番外編 大型映像設備更新工事の裏側 第2回
大型映像設備更新工事の裏側
2015/1/20
【第2回】大型映像設備更新工事の裏側

━━大型映像設備のいま

前回の【第1回】では、外野レフト側に新設される大型ビジョンの「鉄骨組み立て作業」の様子をお伝えしました。
あれから1か月。まずは本日の様子をどうぞ!

既存設備の解体が終わった外野ライト側では、「新設設備の鉄骨組み立て」が行われました。作業内容は【第1回】でご紹介した外野レフト側と同じですので、まだご覧になっていない方は前回のページを確認してみてくださいね。

▲外野ライト側大型ビジョン(2015/1/20撮影)

 

外野レフト側では、前回登場した鉄骨に表示パネルが設置されていきました。
新しい大型ビジョンは、大きさがこれまでの約1.6倍となるだけではなく、より色鮮やかで高画質な映像を楽しめる表示パネルを搭載することも特長のひとつ。今回は、その表示パネルについて詳しくご紹介していきます!

▲外野レフト側大型ビジョン(2015/1/20撮影)

 

━━新しい表示パネル、ココがすごい!

まずは、新しい表示パネルの何がすごいのか、少しだけ解説したいと思います。

2014年6月に、大型映像設備更新が正式決定し、その際に表示パネルの基本仕様を以下のように発表しました。
この基本仕様の中から、3つのポイントに絞ってご説明します。

ポイント① 鮮明な表示を実現する黒色パッケージのLED!

表示パネルには、赤・緑・青のLED素子が並んでいます。通常のLEDは、消灯時にもそれぞれの色がうっすらとわかるのですが、今回採用した「黒色パッケージ」のLEDは、消灯時には「黒色」に。
これによって、映像の黒色部分が「より黒く」見えるため、高コントラストで色鮮やかな表示が可能となるのです。
ちなみにこの「黒色パッケージ」のLEDは、三菱電機独自のもので、プロ野球の本拠地球場およびプロサッカーのホームスタジアムでは、世界初の導入となります!
野球やサッカーの観戦でお越しの際は、どこにも負けない色鮮やかな映像にもぜひ注目してください。

ポイント② フルハイビジョン表示も可能な制御解像度!

新しい表示パネルは「制御解像度8mm」「走査線 縦1,080本×横4,000本」
「制御解像度8mm」とは、画像を表示するための「赤・緑・青」の光のセットの幅が8mmということを表します。走査線とは、この光の点をつないだ線のことで、多ければ多いほどより高精細な映像を映し出すことができます。
ピンとこない方も多いと思いますが、フルハイビジョン表示に対応できると言うと、すごさが伝わるでしょうか。フルハイビジョンに表示に対応する大型ビジョンは、プロ野球12球団の本拠地球場では国内初、サッカーJリーグのホームスタジアムでは埼玉スタジアム2002と同等で、国内最高性能です。

ポイントB どの席からでも楽しめる視認角度!

視認角度(大型ビジョンを見ることができる範囲)は、以前の大型ビジョンと比べ、水平方向で15度大きくなりました。
また、テレビやパソコンの画面を見るとき、角度によって色合いが変化する体験をしたことがある方もいると思いますが、視認角度内ではこの色合いの変化が小さい=どの角度でも同じ映像が楽しめるという特長もあります。
さらに、大型ビジョンは外野レフト側にも増設されるため、右図の通り、ほぼすべての席で映像演出が楽しめるようになります。


▲視認範囲図

━━12月、工場検査

▲三菱電機・長崎製作所
(2014/12/18撮影)

表示パネルが札幌ドームに到着する前の12月には、長崎にて工場検査を実施しました。
表示パネルは三菱電機の長崎製作所にて作られています。ここから札幌へ運ばれてきたあとに大きな不具合を発見しても、修理のためにまた長崎へ送り返していては3月のプロスポーツシーズン開幕に間に合いません。そこで、当社の工事担当者が長崎へ行き、表示パネルの出来栄えを確認してきたのです。

▲赤色部分の表示パネルを検査のため点灯

検査は、外野レフト側大型ビジョンの一番下の列にあたる表示パネルを点灯して行いました。
機器の説明を受けながら、文字や動画などを映し出して、様々な位置から見え方を確認。工場内の様子をご紹介することはできませんが、本当にきれいな映像を見ることができました。
こうして担当者の検査も無事クリアし、表示パネルは海を渡って札幌ドームへ運ばれました。

━━1月、表示パネル設置

さて、表示パネル設置作業の様子をご紹介していきます!
表示パネルが札幌ドームに到着し、アリーナに運び込まれたのは、1月6日。翌日から取り付け作業が始まりました。

クレーンを使い、まずは表示パネルを足場の一番上まで持ち上げます。そして、足場と鉄骨の間を慎重に下ろしていきます。足場で待ち受ける作業員は約10人。階段を上り下りしながら、チームワーク良くパネルを所定の位置に運んでいきます。
さらにここから、前後・上下の位置を微調整します。ここで手を抜くとせっかくの高性能が発揮できなくなってしまうので、妥協は許されません。調整を重ねて位置が確定したら、ボルトを締めて表示パネルを固定。

▲アリーナに運び込まれた表示パネル(2015/1/7撮影)

動画で紹介!表示パネルを足場へ運ぶ
(2015年1月7日撮影・1分18秒)

QuickTime Player等で動画を見る
Windows Media Playerで動画を見る

動画で紹介!足場と鉄骨の間を通る表示パネル
(2015年1月7日撮影・1分17秒)

QuickTime Player等で動画を見る
Windows Media Playerで動画を見る
この作業を何度も繰り返し、すべてのパネルを3日かけて取り付けました。
表示パネルが取り付けられた大型ビジョン内部では、16日まで配線作業が行われました。これにてようやく表示パネルの設置作業が終了!

これと同じ作業が、現在はバックネット側上部(サブスコアボード)と外野ライト側で行われています。

▲固定する位置を確認
(2015年1月7日撮影)

━━新・大型ビジョン、初点灯!

表示パネル設置作業がすべて終了した1月16日、外野レフト側大型ビジョンの点灯確認が行われました!
左下の表示パネルから徐々に点灯されていき、すべて点灯されると大画面の迫力をますます感じることができました。無事にすべての表示パネルの点灯を確認できて、工事担当者たちもほっとした表情を見せていました。

このあと、明るさ・色合いなどの微調整が行われ、1月末には足場を解体。2月からは試運転・操作トレーニングが行われます。次回はその「操作」についてお伝えする予定です。
お楽しみに!

「大型映像設備更新工事の裏側」トップページへ戻る