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札幌ドームオンラインリサーチ
2016年度 モニター座談会レポート

株式会社札幌ドーム(以下当社)では、皆さまにとってより楽しく、安全・安心・快適にお過ごしいただける施設となるよう、皆さまからのお声に真摯に耳を傾け「お客さまとともに改善・進化する札幌ドーム」の実現に向けて取り組んでおります。

本アンケート「札幌ドーム オンラインリサーチ2016」では、モニターアンケート、モニター観戦、当社役員・社員との座談会を開催しました。モニター観戦は、普段あまり観ていないイベントも一度ご覧いただく機会になれば、との趣旨で両チームの試合を1試合ずつご覧いただき、モニターアンケート回答の参考としていただきました。いただいたご意見はすべて社内で共有し、札幌ドームをより良い空間へ進化させるための参考とさせていただきます。

モニター座談会の結果につきまして、以下の通りご報告させていただきます。

実施概要
実施日・モニター人数 2016年9月30日(金)/6人(男性2人・女性4人)
2016年10月1日(土)/6人(男性3人・女性3人)
当社の座談会参加者 ・代表取締役専務 島津 貴昭
・事業本部長   吉田 圭吾
・総務部長    佐々木 和規
・総務部総務課  オンラインリサーチ担当 若井 聡 菊地 圭児
座談会の流れとモニターさまのご意見・ご感想

館内見学

当社社員の案内で、これまでに改修した主な箇所(スタンド手すり・売店・トイレなど)をご覧いただき、普段感じていることや感想をお聞きしました。

「改修個所など楽しく拝見しました。ドームが工夫・改善していることがわかって私とドームの距離が近くなったと感じました。またドームと主催者の関係も整理できました」(40代・女性)

「貴重な体験でした。使う側の意見が細かく反映されていると思いました」(50代・女性)

「なにげなく使っていた手すりも最初はなかったということなど、普段気づいていなかったんだなと思いました」(30代・女性)

昼食

レストラン「スポーツ・スタジアム・サッポロ」にて、ランチならびにファイターズ絶品グルメをお召し上がりいただきました。

座談会

弊社役員・オンラインリサーチ担当社員などを交え、「今後の札幌ドームに期待すること」などのテーマで意見交換を行いました。併せて、オンラインリサーチ企画に対してもご意見・ご感想を伺いました。

当社から:はじめに、当社の立ち位置、ならびに札幌市と当社との関係について説明します。












札幌ドームは、2002FIFAワールドカップの開催を契機として札幌市が税金を投入して建設した公共施設です。当時の建設費が422億円、土地代が115億円と合わせて537億円かかりました。これに建設のための借入金の利子を含めると660億円となる一大プロジェクトでした。国の交付金や、北海道の補助金などを除く札幌市の負担分は302億円、借入金395億円は30年償還で、最終償還年度は2031年度。借金の返済にまだ15年かかります。ですから札幌ドームを今後も継続的に最大限活用していくということが公共施設としての使命であり、そのためにも多目的施設としてさまざまなイベントを開催し、多くの市民道民の皆さまに利用していただくことが大切だと考えています。

当社は、札幌ドームの管理運営を行わせるために、札幌市がドーム開業前の1998年に資本金10億円で設立した株式会社です。ただし札幌市による全額出資ではなく、当社設立に賛同いただいた地元関係企業など27法人が当社の株主です。当社は札幌市が55%の株式を持っているいわゆる第3セクターです。札幌ドームの運営には人脈を活かしたイベント誘致が必要なことや、運営ノウハウを継続して創出できるよう専門的な人材の育成が必要なことなどから、市職員による直営は当初から想定されていませんでした。一方で税金を投入した公共施設としての公平性や公共性の確保も必要なため、官民の共同出資による第3セクター方式の経営がふさわしいということで、現在の公設民営という形になりました。ちなみに、実際現在約70人いる社員の中で札幌市からの派遣やOBの方は3人しかおらず、残りはすべて民間からの転職組や新卒の採用によるものです。
2006年度からは指定管理者制度が導入されました。当社は札幌市から継続して札幌ドームの管理運営を任されましたが、これにより今まで以上にサービスの向上や収支の改善などを求められることになりました。
よく「札幌ドームは儲かっていいね」というお声を聴きますが、儲かっていいのではなく、儲けなくてはいけないのです。われわれの使命はしっかり利益を出すことだと考えており、このことは札幌ドームの指定管理者として、当社が札幌市から求められていることなのです。どういうことかと言いますと、一般的に公共施設は、安価に市民の皆様にご利用いただくため、民間施設と比べて低廉な料金が設定されています。そのため、料金収入だけでは、施設の管理運営費を賄うことができず、賄いきれない分は指定管理費として、税金で穴埋めされています。

実は札幌ドームも施設の管理運営費は約20億円かかっており、イベントの主催者からいただく施設の利用料金は、昨年度は約18億円の収入しかなく、約2億円の赤字でした。しかしながら当社は、札幌市から指定管理費、言い換えると税金の補てんを受けておりません。当社は利用料金以外、具体的には飲食・物販・広告看板等の事業で利益を出して、この赤字分を補てんしています。補てん以上に利益を出した分は、株主への配当以外はすべて施設の保全や施設の改修費用に充てています。例えば2014年度に実施した大型ビジョンの更新や、トイレの洋式化、ハンドドライヤーの設置など、開業以来当社が負担した施設の改良工事総額は約42億円となっています。一方で、札幌ドームも開業から15年を迎え、様々な設備の更新が必要になってきており、そうした大規模な設備更新や改修は札幌市が費用を負担して行っていますが、当社としてできる部分については、当社が費用を負担して設備改修を行っています。できる限り税金の投入を抑えて、施設を管理運営していくことが我々の使命と考えています。そのためにも、今後も札幌ドームに来場されるお客さまや主催者さまの声を聴きながら、より使いやすい、居心地の良い札幌ドームを目指さなければならないと考えており、皆様にご協力いただいたオンラインリサーチモニター制度や今日の座談会もお客さまの声を聴く大変重要な機会ととらえております。

バリアフリー対応について

「高齢者で行けなくなった方の話も聞きますが、高齢者や車いすにやさしい施設としての工夫があればと思います。階段が多いしエレベーターが遠い、駐車場も杖などを使う人にハードルが高い作りになっていると思います」(40代・女性)

当社から:バリアフリーは最大のテーマと思っています。スタンドの傾斜は変えることはできないですが、手すりの両側設置などは今シーズンオフから行いますし、札幌市とも一緒に考えなければなりませんが、屋外の動線上のエスカレーターは将来的には考えるべき案件だと思っています。座席も狭かったり、真ん中の座席に行きづらいということがあげられていますが、これはもともと札幌ドームに国際試合を誘致する際に4万席が必要だということでした。ただ最近は札幌市も数年に一度の国際試合のために常時4万席が必要かということも考えはじめており、今後札幌の冬季五輪がどうなるかもありますが、いろいろと検討できればと思っています。具体的にはゆったりした席や車いすを増やしたりということですが、これは1年2年ではできないでしょうが、最大の課題と思って取り組んでいきたいと思います。

駐車場のことですが、車いす用、手帳をお持ちの障がい者用はありますが、杖を使われている方や妊婦の方などが優先的に使える場所はありません。しかしそういった方は駐車場で係員にお声がけいただくとゲートから近いところにお停めいただけるように対応しています。駐車台数については、最近ではイベント時のドクターヘリ用ヘリポートを屋外サッカー練習場を活用することで30台分を障がい者用として増やしたりしています。

交通アクセスについて

「最初はシャトルバスで来たのですが、敷地内のシャトルバスターミナルから遠くて、一度きりで使わなくなりました。公共交通機関でというならもっと近いところに配置してほしいです」(70代・男性)

当社から:シャトルバスターミナルが近いところにあったほうがいいだろうと思うことはあり、実際に検討をしたこともあります。駐車場の出入り口の構造上の問題があり、現在具体的な策はないのですが、例えば動く歩道とかカートで移動するとか雨風がしのげる屋根などを考えていければと思います。

Wi-FiやITの活用について

「アメリカのシステムの話ですが、NFLのサンフランシスコフォーティーナイナーズのリーバイススタジアムでは、駐車場の予約や食事をデリバリーしてくれたりということをスマホで全部できてしまいます」(50代・男性)

当社から:ITを活用した、いわゆるスマートスタジアムだと思いますが、売店の混雑状況などもわかりますしいいと思います。ただ全員が使いこなすわけではないので、そこまでやっていく必要があるかは考えることだと思います。京セラドーム大阪やKoboスタ宮城ではビール販売スタッフの呼び寄せがスマートフォンでできるサービスがありましたが、現在はサービス提供が終わっていたりします。東北楽天イーグルスはフードオーダーもできる優れた公式アプリを提供していますので、今後も注目していく必要があります。ただ、スマートフォンユーザーが使うアプリが集約されつつあるので、相当便利なアプリ機能を用意しないと普及は難しいと思いますし、今のウェブサイトをそういうところで使いやすくしたいと思っています。

札幌ドーム周辺の活用について

「開場してからやりたいことが多いので、時間のある入場前に飲食が買えるようにしてほしいと思います。買うヒマがないからウチから持っていこうということにもなります。南側にも開場前から利用できる売店などほしいと思います」(40代・女性)

「オブジェの周りやサッカー練習場など、空いた空間で食べるところとか増やせればいいと思います」(20代・女性)

「埼玉スタジアムは最寄駅からのルート上に出店などが多く、楽しいと思います」(50代・男性)

当社から:ドームができて15年、福住からドームまでもっと賑やかになるかなと思っていましたが、期待した結果ではなかったと思います。賑わいづくりの部分では豊平区とも話す機会がありますが、スポーツを切り口におもてなしをしようということがあります。

ゆきひろば

全体的なことでは札幌市の考えるスポーツパーク構想などもファイターズと向いている方向も同じですし、2026年の冬季オリンピック・パラリンピックでは札幌ドームが開閉会式会場となる計画案となっていて、実現すればここが中心になるでしょうから、選手村やメディアセンターなどの後利用などを含めて先ほど出たスポーツの聖地のようなことになっていければといいなあと札幌市も考えています。またウインタースポーツに関して、昨年からゆきひろばというものを作りましたし、これからの検討となりますがこの広い敷地を使った歩くスキーのコースなどもできるといいかなと思います。365日市民のみなさんに楽しんでいただける施設になっていければと思っています。

3階キッズパークエリアの活用について

「京セラドームのスターダイナー席のような遊びのある席とかほしいです。今の3階の元喫煙室をジンギスカンコーナーにしてほしいです。もう一方のベビーコーナーも回転ずしなどがいいと思います。家族で楽しめるおもしろい場所があるといいと思います」(40代・女性)

当社から:キッズパークエリアは今後改修を検討しています。喫煙室は閉めましたが、構造物撤去に多額の費用もかかるので、リニューアルをする際に合わせて考えたいと思っています。

札幌ドームの利用料金について

「一番気になっているファイターズの移転問題ですが、うまくやっていただけないかと思っています。ここでどれだけ話せるのかわかりませんが、どのような状況になっているのでしょうか」(70代・男性)

「サッカーでも野々村社長が同じようなことを言っていて、他のスタジアムに比べて割高だということです。でも厚別は芝が悪くそれならば新しいスタジアムを作りたいと。でも最近、野々村社長は言わなくなりましたが何かあるのでしょうか」(50代・男性)

当社から:最近では球団が球場を運営するというケースもあります。千葉ロッテマリーンズや広島東洋カープが指定管理者になったり、横浜も形は違うがスタジアム運営会社の株をDeNAが買い取って直営となったり、そういう中でファイターズさまが自前の球場を持ちたいというのはある意味当然の流れだと思いますが、この札幌ドームを専有的に使えるかというと先ほどもご説明したように公共施設であり、なかなか難しいところがあります。専用球場としてではなく札幌市としても多目的施設として使っていきたいというところがあり、

3代目人工芝張り替え工事の様子

ファイターズさまが専有で使っていくということにはならないわけで、そんな中で新球場を持ちたいという話が出たものと思います。私どもも詳しいお話は伺っていませんが、今回の報道によると、天然芝で開閉式の屋根付きで、とのことのようなので、ドームとしては天然芝となるとこれは無理なわけです。人工芝も3代目で、選手と相談しながら現状で一番いいものを提供しているところです。そんな中で私たちも札幌ドームを使い続けてほしいし、市長もそういっていますし、お互い折り合いがつくような話し合いができればと思っています。そして私たちもファイターズさまが一番大事なお客さまであると思っています。このオフもいろいろな要望があると思うので対応していきたいと思います。

また、サッカー場として見ると、800万円というのは他のサッカースタジアムとの比較という意味では高いと思います。札幌ドームの利用料金は、他のドーム球場と比較して当初札幌市が決めた料金ですが、コンサドーレさまの使用には札幌市から補助金が出ていて少し優遇されています。ファイターズさまもコンサドーレさまもそうですが、当社はスポンサーという立場で支援させていただいている面もあります。利用料金の話ですが、800万円は道内の他施設の感覚では高いとも思われますが、東京ドームの場合は最低でも1,600万円です。その使用料の決めた経緯ですが、札幌では他のドームと同じという金額ではなく、どれくらいの利用料金なら札幌ドームを利用いただけるかということを基準に考えました。1,600万円は欲しいけど、まだフランチャイズが決まっていない開業前に、プロ野球で2万人を集めるのは大変だから800万円からとして、来場者がそれ以上もっと来てくれたらもらうような形にしようと決めたんです。

座談会・オンラインリサーチのご感想

座談会の最後に、話しそびれたこと、今回参加した感想などをお聞きしました。

「このようないい機会をありがとうございました。ドームが改善しようとする意志がよくわかりました。ファイターズが移転しないようにお願いします」(70代・男性)

「すごく楽しかったです。バリアフリーに力を入れているし私たちの意見を聞いてくれるし、とにかく好感度が上がりました。札幌ドームは努力してくれていますし、自分たちの利益よりもいろいろな人のために使っていると思いました」(20代・女性)

「今日の経験は自慢できるかなと思いました。現場ががんばって苦労しているのだなと思いました。これらのことは自分でもネットなどで発信したいと思いますが、もっとドームでも発信してほしいと思いました」(50代・男性)

「言いたいことが言えていい機会でした。もっとみんなが来たくなるようなドームになるよう期待しています」(40代・女性)

「札幌ドームの事情もわかりました。これからよくしたいという熱意もうかがえたのでファイターズの残留に向けてやっていただきたいと思います。普段発信できる場所がないのでこれからも続けてほしいと思います」(40代・女性)

「こういう話を他の人にももっと知ってほしいと思いますし、知ってもらう工夫をしてほしいと思います。私も近所に話します。あと改修をするのに経費とメリットのバランスとか考えているのはいい姿勢だと思います。無駄のない改修などするためにもいろいろ意見を出して検討してほしいと思います」(50代・女性)