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札幌ドームの基礎を築いたパイオニアのチャレンジ精神

私たち札幌ドームは2021年、開業20周年を迎えることができました。ここまで来られたのは、言うまでもなく札幌ドームに関わるすべてのお客さまのおかげです。札幌ドームを舞台に活躍するスポー ツ選手やアーティストの皆さま、これまでご来場くださった累計5,000万人以上のお客さま、札幌ドームを支え、ともに働く皆さま、そして札幌ドームのあるまちに暮らす市民道民の皆さま、そうした私たちにとってすべてのお客さまのご協力とご支援に、心より感謝を申し上げます。

開業20周年という節目に札幌ドームのあゆみを振り返ると、さまざまなチャレンジを重ねてきた20年だったとあらためて感じます。特に開業当時からの社員は、何もないところから札幌ドームをつくり上げていったパイオニアであり、心から敬意を表します。そのチャレンジ精神や不屈の努力が、札幌ドームの基礎を築いたと言っても過言ではありません。さらに、そうした社員の大半が20年後の現在も在籍し、屋台骨として支えてくれていることを心強く思います。

2023年には、札幌ドームの最大の利用者であります北海道日本ハムファイターズさまが北広島市の新球場に移転しますが、その後の札幌ドームの活用策について全社で検討を進めている中で、開業当時からの社員が「よし、自分たちの出番だ」と気概を見せてくれているのは頼もしいことです。開業20周年という節目に札幌ドームの創成期に思いをはせ、私も社員とともに新しい札幌ドームをつくっていこうと奮い立っています。

コロナ禍で得たノウハウと未来への思考力を生かす

2020年度は、札幌ドームにとってまさに試練の年でした。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、2020年3月に開催された無観客でのプロ野球オープン戦以降、6月までに予定されていたイベントは軒並み中止や延期となり、約3カ月間の空白期間を経験しました。コロナ禍でイベント開催がまったくないという事態は非常に厳しいものでしたが、身動きが取れないとなれば、前向きに思考するしかありません。ですから、社員には「生活の心配はしなくていい。だから安心して、今後のためにいろいろなアイデアを考えてほしい」と言いました。社員もその時間を有効に使い、将来に向けた良いアイデアをたくさん出してくれました。

その後、プロ野球は無観客、サッカーJリーグは上限5,000人で試合を再開し、シーズン後半は、収容人数50%の2万人を上限としてお客さまをお迎えできるようになりました。十分にソ ーシャルディスタンスを保ちながら2万人規模のイベントができるのは、札幌ドームならではの強みといえます。また、コロナ禍が長期化する中でも、きちんと感染防止対策をしながら安全にイベントを運営できるノウハウを獲得したことは、私たちの大きな自信になりました。

そうした対応を進める中で、あるとき、社員たちに「反実仮想」の話をしたことがあります。反実仮想とは、薩摩藩の子どもたちが実践していた自学自習のことです。「もしも、いま当たり前にやっていることができなかったらどうするか」という仮説を立て学び合う訓練によって、思考カが磨かれ、後に幕末の偉人たちが薩摩藩から多く輩出されることにつながったといいます。私たちも常にそういう考え方を持って、前進していかなくてはなりません。

2023年以降の安定経営と札幌ドームのファンづくり

現在、私たちは2022年度からの新長期ビジョンおよび新中期経営計画の策定準備を進めています。その中で重要課題は、2023年以降の安定経営の形をつくること、そして札幌ドームファンを着実に増やしていくことです。札幌ドームはこれまで、「スポーツパーク」を基盤にさまざまなイベントや企画を展開してきました。今後はさらに、一般のお客さまや企業、団体、学校などにも、例えば入社式、入学式、運動会、成人式など、より多様な形で使っていただき、「スポーツ文化パーク」としての成長を目指します。また、これまで数多くの名場面を生んできた野球場としての価値は、今後も変わりません。アマチュア野球にもどんどん活用していただきたいですし、このすばらしい野球場で今後も多くの皆さまにプロ野球観戦を楽しんでいただくために、2023年以降のファイターズ戦のうち、平日ナイターの一部を札幌ドームで開催していただけるようお願いしているところです。

開業20周年は一つの大きな区切りです。次の新たな価値の創造に向けて社員一丸となってチャレンジし、一つの方向に向かっていくことで、札幌ドームの存在意義をより一層高めていきたいと考えています。